東京芸術大学の入試(実技)はどんな内容?受験対策のアドバイスもご紹介

東京芸術大学の入試(実技)について解説

東京芸術大学の入試(実技)について、みなさんはどのようなイメージを持っているでしょうか?

現在、日本で最高峰の美術大学は東京芸術大学だと言われています。

それぞれの専門的なジャンルに特化した日本最高峰の美術教育を東京芸術大学で受けられるため、毎年たくさんの人達が東京芸術大学の入試に挑戦しており、競争率は非常に高いです。

本記事では、東京芸術大学の入試内容が気になる!合格を目指したい!と思っている方向けに、東京芸術大学の入試内容(実技)についてスタジオパパパがご説明させていただきます。

東京芸術大学 入試 実技

芸術学部の入試(実技)はどんな内容?

芸術学部の入試、つまり実技は、どのような内容なのでしょうか。

東京芸術大学の入試(実技)の難易度は高い事でも知られていますので、受験生の皆さんにとって気になる情報だと思います。

ここでは、東京芸術大学の芸術学部の入試内容、主に実技についてご紹介していきます。

※以下に記述する東京芸術大学の受験内容は、2022年度までの入試データを基にしたものです。

年度により試験内容が変更になる事があるため、最新の情報は東京芸術大学の公式サイトをご確認ください。

 

絵画科日本画専攻

まず、絵画科・日本画専攻の入試(実技)内容についてご説明します。

日本画選考含め、東京芸術大学のほとんどの学科の入試(実技)には一次・二次と2回の試験があり、一次試験通過者が二次試験に進めるシステムになっています。

日本画選考の一次試験(実技)は鉛筆による素描であり、二日間で一枚の作品を完成させることが求められます。

二次試験は着彩写生の試験です。

出題されたモチーフ(動物の剥製、野菜、画用紙、針金等、全10種類程度)全てを構成して、二日間で一枚の用紙に表現します。

 

絵画科油絵専攻

続いて、油絵専攻の入試(実技)内容です。

油絵選考は、一次試験では指定されたワードを基に「自由に描きなさい」という課題が出、鉛筆で素描することになります。

二次試験では出題された文章を基にF30号のキャンバスに油彩を制作するのですが、その際にエスキース帳として使用したスケッチブックも提出します。

一次試験では基本的な表現力や視点の豊かさ、二次試験では表現者としての発想力や考察する能力が問われます。

 

彫刻科

次に、彫刻科の入試(実技)です。

彫刻家の実技の一次試験は石膏デッサンです。

二次試験では出題文を基に、与えられた粘土・垂木・針金などを用いて立体物を作る課題が出ます。

一次試験では対象の持つ特徴を的確に捉え、描写力・表現力が備わっているかの基礎的な能力が問われ、二次試験では与えられたモチーフを表現する造形力・観察力・構成力などの基本的な能力が総合的に判断されることになります。

 

工芸科

工芸科の実技の一次試験では、石膏像などのモチーフの全体を正確に描写し、空間の表現や構図の取り方、細部に至るまでの描写力が問われてきます。

二次試験で出題されるのはいくつかのモチーフを基に、紙上に絵の具を用いて表現する色彩表現、与えられたモチーフ+任意の形体を組み合わせて粘土で立体を作成する立体表現です。

どちらの課題でも重要となってくるのは基本的な美的感覚の理解に加え、各々の発想力と思考力、独自性です。

 

デザイン科

デザイン学科の実技試験では、一次試験では石膏像のデッサンと、与えられたモチーフを自由に構成して紙上に表現する構成デッサンの課題が出ます。

二次試験では出題された問題を基に、色彩を用いて表現する平面構成と、粘土で立体物を制作する形体の2つの課題があります。

ここでは自由な発想以上に、二次元的な表現能力だけでなく三次元的に対象物を把握する能力の有無が問われてきます。

 

建築科

建築科は写実性やバランスを意識させる他の学科の実技試験とは違い、数学的な感性が問われる課題が出題されます。

1日目には「図と与えられた情報を基に計算し、値を算出する」空間構成の課題、2日目には与えられた材料を用い、三次元上に実現可能な立体物を構想する「総合表現」の課題が出ます。

出題文をよく読んで問われている内容を把握する・立体の形状を正確に算出する能力や、物理に関する基礎的な知識・表現の姿勢が問われます。

 

先端芸術表現科

先端芸術表現科の一次試験では実技(デッサン)の他、4問の主題内容に対して回答する小論文試験が出題されます。

デッサンでは発想の柔軟さと、モチーフを描くための基礎的な描写力が見られます。

ちなみに2022年度の出題は「自画像と、採取したものを自由に組み合わせて描きなさい」でした。

二次試験では、与えられた問題文を表現する課題が出題されます。

この試験では段ボールや紙筒などが配布され、与えられたテーマに沿って表現、最後に制作した作品について文章で記述し、最後にプレゼンテーションをするまでが評価の対象となります。

 

芸術学科

芸術学科の入試内容は、基本的に4つの項目に分かれており、以下がその内容です。

・語学試験…英・仏・独語の文章を和訳する試験
・地理歴史…日本史か世界史を選び、それぞれの指定されたワードについて記述する試験
・小論文…出題を基に、芸術に対しての考えを記述する試験
・鉛筆素描(3時間)…石膏像の素描

語学試験~小論文はいずれも美術に関連した内容が出題され、専門的用語や歴史的知識も問われる内容になっています。

石膏像の素描は、「美学・美術学の学習・研究のためには視覚的・造形的訓練も必要とされる」との考えから出題項目として組まれています。

 

東京芸術大学の入試(実技)に合格するためには

東京芸術大学に合格するためには、どのような対策が必要なのでしょうか?

東京芸術大学への受験を考えた時、入試(実技)に合格するためにはどのような事をしたら良いのか、気になる方も多いと思います。

個人によって必要なことが違うために説明すると多岐に渡りますが、東京芸術大学の入試をするにあたり、まずはどのような対策をするべきか、基本的なところからご説明させていただきます。

 

美大予備校に通う

まずは東京芸術大学のどの学科も共通として、「見たものをそのまま描写する」力が必要になってきます。

その基本的な描写力・表現力(実技)を磨くために美大予備校に通うことをお勧めします。

自分一人で技術向上に励もうとしても、指導者なしでは限界がある場合がほとんどです。

美術予備校で筆の動かし方や基本の形の取り方からしっかり学び、昼夜デッサン・作品作りの研鑽に励む人達から様々な技術を学ぶことが重要になってきます。

 

学科対策も怠らない

また高いレベルの作品が作れるようになったとしても、学科の対策を怠ってはいけません。

「東京芸術大学で学科対策は必要なの?」と思われる受験生の方もいるかもしれません。

高水準の作品を作ることができたとしても、実技試験で周りの人と実技の点数がほぼ同一だった場合、差がつくポイントは学科試験での点数です。

実技試験に自信がない方なら尚のこと、ある程度実技に自信がある方も学科試験の勉強は欠かさずに取り組む必要があります。

 

表現の引き出しを増やす努力をする

造形の訓練や座学に勤しむことに加えて、「表現の引き出しを増やす」試みをすることも重要です。

映像作品や街頭の広告など、日頃から目にする表現物に対し常にアンテナを巡らせて生活していると、自分の制作に対するヒントを見つけられます。

また、私が受験する際には、講師や先生から「書籍や立体物、CDジャケットなど、自分の身の周りに好きなものを集めなさい」とよく言われていました。

表現は、突き詰めて考えると「自分の好きなもの・興味がある事の表出」です。

自分が好きなモチーフに積極的に触れ、常に表現として出力できるように準備していくことが「自身の作品を強化・先鋭化させる」ことに繋がるとの教えでした。

 

スタジオパパパでは受験の実技対策を指導します

スタジオパパパは、東京芸術大学をはじめとした美大の入試(実技)対策を指導いたします。

当スクール、スタジオパパパは東京都内に3つの教室を展開しているアートスクールです。

東京芸術大学をはじめとした美大の入試対策は、美術予備校の他、画塾や絵画教室でも学ぶことができますが、受験する皆さんとの相性も重要です。

ここでは当スクールの特徴や、可能な実技の指導についてご紹介します。

 

芸大卒の先生がアシストします

受験対策をアシストするのは、東京芸術大学卒・現役の東京芸術大学生の先生方です!

中には私立美大の先生方もいますが、皆それぞれ厳しい受験や課題をくぐりぬけ、大学で専門分野を履修してきた実力者が揃っています。

受験生に寄り添い、しっかりと実技対策をサポートいたしますので、何かあればお気軽にご質問下さい!

 

指導可能な実技について

また、当スクールでご指導が可能な実技は以下の通りになります。

・デッサン
・水彩画
・油彩画
・平面構成
・立体造形

教室には油絵を始めとするファイン系・デザイン系両方の先生方が勤務しているため、それぞれ受験生の方々の傾向に合わせたレッスンを提供することができます!

東京芸術大学 入試 実技

スタジオパパパが大切にしていること

東京芸術大学の受験に限らず、美大受験というのはとても厳しいものです。

そんな受験生の方々のレッスンをさせていただく中でスタジオパパパが大切にしているのは、受験生の方一人一人が心から美術に親しんでいただき、自分で”表現すること”について考える姿勢を大事にしていただくことです。

デッサンや着彩も、合格を果たすための作業に終始してしまっては苦痛ですが、「なぜ自分は絵を描くのか」「自分が表現したいこと・ものは何か~?」に思考を巡らせていただき、目的の入試合格だけでなく、その先を見据えた制作を大切にしています。

東京芸術大学 入試 実技

美大受験対策はスタジオパパパにご相談ください

美大受験対策は、スタジオパパパに是非ご相談ください。

今回は東京芸術大学の実技、実技の入試内容についてご紹介しました。

スタジオパパパでは、東京芸術大学をはじめとした美大の入試(実技)の対策にも対応しております。

体験レッスンも受け付けていますので、東京芸術大学の受験、美大受験の入試(実技)対策として予備校をお探しでしたら、是非一度当スクールのレッスンを体験してください。

東京芸術大学卒業、現役の先生が在籍していますので、入試の事はもちろん、東京芸術大学の学校情報についても詳しくご紹介が可能です。

東京芸術大学・美大受験の入試(実技)対策は、是非スタジオパパパにご相談ください!

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