印象派と18世紀の産業革命〜画家が求めた「素直な驚き」〜

最終更新: 2018年4月19日

突然ですが、皆さん「印象派」はお好きですか?



日本でも、数多くの展覧会が開催されている 「印象派」の絵画。 代表格はやっぱりモネやルノアール。

突然ですが、ここで少し18世紀に起きた芸術運動「印象派」とは?を探ってみようと思います。


なんであんな風に描くの? なんで印象派が生まれたの? なにがすごいの??を解明していきます。


そもそも油絵の具のチューブは、18世紀の産業革命に伴い開発されました。

それまでは、絵の具は持ち運ぶことが難しく、それゆえ室内でモチーフをセッティングして描くことが多かったのです。 なので、1760年台以前の美術は室内画が多いのもそのため。


それまで家にこもって悶々と絵を描いていた画家達が、新しく開発されたピカピカのチューブを持って、意気揚々と外に出て見たものは、

「映り変わる 外の光」でした。

画家達は、ビックリしました。


「室内で描いてたよりも、なんか光がスゲー綺麗じゃん!!!!」と.....


朝の光 昼の光 夕方の光 月の光。 その時間の光によって照らされた建物や木々達は、その時間と場所でしか存在しえない色に変容していく....

画家達はそれを必死に、血眼になってキャンパスに留めようとします。

そこでは、モチーフ自体の正確な形の描写や、モチーフが持つ固有の彩色、頑固たる遠近法的空間配置は一旦置いといて、そのモチーフに当たる「光」を、より再現しようと試みます。


ここで生まれたが、「絵画の時間軸」「写実主義や遠近法的空間認知の打破」です。

これは当時の画壇の審査委員達はビックリ!

「奥行きもないし、立体感もあんまりないっ!しかも、なんかテキトーに描いて!」と。

しかし、その筆使いと画期的な画法は徐々に受け入れられ、今では親しみある絵画として後世に存在しています。


そして印象派の流れをくみ、新しい理想を追い求めたのが、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンの後期印象派の巨匠。

印象派の始まりは、科学技術の進歩(チューブの開発)と、当時の画家達の自然に対する「素直な驚き」があったからこそ、生まれたのでした。


21世紀。時代の色調は、めまぐるしい科学技術の進歩がありますが、いつどんな時も、自然に対する「素直な驚き」は人間として失いたくないですね。